平田劇画の真骨頂!

年末に劇画ファンからお借りした平田弘史の劇画本を
ようやっと読み終わりました。

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ワタクシはすごく劇画が好きなのですが
平田さんの作品は読んだことないと言ったら
いやいや、劇画好きなら平田でしょう?
と言われ貸してもらったわけですが
これがびっくりするくらい劇画で
ちょっと震えましたよ(///□///)

最初「叛逆の家紋」を読んだんですが

叛逆の家紋 (平田弘史傑作選 (昭和46年~50年))
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平田 弘史

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最初の吉田松陰の話がとにかくスゴイ。

何がスゴイって
まず松陰先生幼少期がスゴイ

父のスパルタが巨人の星を超えている。

逆らったら腕の骨を折られるわ
鉈で切りつけられるわで
死にます!!
お父さんそれ死にます!!(◎□◎)
と思った矢先
養子に出されそこでもスパルタ!
挙句、吉田松陰って痘痕面だったんですね?
そんな不細工だったせいで
女にもフラれ
笑いものにされ
牢獄の人生

波乱すぎる(◎□◎)

そんな波乱な人生を
後の世まで描いてくれるのかと思ったら
そんな訳がないのが劇画!

吉田松陰先生なんて波乱の人生なんだー
この後どうなんの?
ってページめくった瞬間切腹して死にます!!!

そこで終わり!

このとつぜんの終わり方が劇画!

これぞ劇画!

潔い!!

すげぇ!!
とにかく絵がすげぇ!!
そして話もすげぇ!!!
豪傑!!!!!

そしてワタクシ
すごいことに気づかされたんです。

劇画と時代劇は違うんだなって!


「血だるま剣法・おのれらに告ぐ」

血だるま剣法・おのれらに告ぐ (魔像別冊)
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これはですね
「血だるま剣法」と「おのれらに告ぐ」は
同じ話なんですが時代故にいろいろあった作品なんですよ。

まず「血だるま剣法」なんですが
かなり古い作品で
絵も表紙ばりのを想像してたらずんごい古くてびっくりしました。

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こんなさ、師匠の頭かち割っといて
なんかすげぇーじゃないですか
あいかわらず劇画すげぇって思ってたら
開いてびっくりのこのギャップ
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え??平田さん??何このまるかいてちょんの侍!?
ってずっこけたんですよ。
いや
すごいな劇画!急にギャグかよ!
って思いながら読みすすめていったんですが
とにかく内容もすごくて
えたひにんという士農工商の身分差別が生んだ
悲しい復讐劇な話だたんですが
とにかく同じ門下生に復讐しまくる話

それはもう手・足・切られてだるまみたいになっても
修行して殺すという
どこまで熱血劇画の凄まじさで
夢中になって読んだわけですよ。

最後は、高みの見物だったダメ武士だけが助かるという
ほんと皮肉たっぷりの終わり方で
すごいなーって思ってたら
その後解説が載ってて
この話は1962年に発行されたらしんですが
それが部落差別のマンガだと大批判されて
回収されたらしんですよ。

え??
この話のどこに部落差別を蔑視してた???

むしろ部落差別における重要性をおもくそ描いてあっただろ?
って今現在読むアタクシには
このバッシングの内容がまったく意味が分からなくて
時代って怖いなーって思いましたよ。

“主人公を最後に死なせ
みんなでその死を喜ぶなど
部落民が死にたえればいいという考え方を
読者に与えている”


いやいやいやいや(◎ω◎;
まったくそんなこと
微塵も思いませんでしたけど読者は?

え?何をどうとったらこんな解釈になるのか分かりませんが
とにかくそんな末恐ろしい時代があったんですね。
まぁ、そんなこといったら
今現在の青少年性描写云々もおかしな話ですけどね。

いつの時代も
上にいる人たちとか団体とかよく分かりませんね(クス

そんなこんなで
「血だるま剣法」は回収されてしまったそうなんですが
その後、平田先生は悔やまれたんでしょうね
別の雑誌で同じ内容で
ニュアンスを変えて描き直したのが
「おのれらに告ぐ」だったわけですね。

これはもうホント
表紙のまんま
それはそれは映画の看板かと思うくらいの美しい作画で
ワタクシが冒頭に上げた師匠をぶっ殺すシーンも
こんなに美しく描かれてありました

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次のページのまるかいてちょんの人もこんなに立派になって

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お話もお茶の間の時代劇のような道徳的な話で
確かにこれはこれで素晴らしい作品でしたが
でもこれはTHE・時代劇

ああ、劇画はこうじゃないんだな
最初に読んだ「血だるま剣法」がまさしく劇画なんだなって思いました。

あの無茶苦茶さ
手・足がなくなってもなお復讐のために
腹をうろこ形に削ぎ落とし・・・
削ぎ落とすんですよ!!!!!!
石でゴリゴリして!!!!!!!!!
もうびっくりですよ!!!!!!!!!


そんな無茶苦茶なのが劇画なんです!

なんか、新年早々
すごい事に気づかされたなって思いました。

いやー、平田さん
すごい面白かったです。
この人の「座頭市」と「駿河御前試合」読んでみたいですねぇ



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